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囚人のパラドックスから見る裏をかく技術

こんにちは。
嶋村吉洋です。

ラグビーだけでなくスポーツでは、裏をかいて相手を華麗に倒す駆け引きが大事です。

「きっとこうくるから、こう対応しよう」と考えている相手の裏をかくためには、相手にとって都合のいい未来をイメージさせることが一番重要です。

そんな命題を端的に表現している『囚人のパラドックス』というものがあります。

これは刑務所にいる死刑囚に死刑執行人がこう告げることから始まります。

「死刑が決定した。」
「死刑は明日の月曜日から金曜日までの5日間のうちに行われるが、死刑はお前が予測できない日に行われる」

すると死刑囚はこう考えます。

「死にたくない。」
「ならば少しでも長く生きられるように金曜日に死刑が行われることを祈ろう」

しかし執行人の「予測できない日に行われる」という言葉が引っ掛かります。

なので死刑囚はこう考えます。

「もし木曜日に死刑が行われなかったら金曜日に死刑が行われると俺に予測されてしまう」
「だから金曜日に死刑が行われるということはない」

そして続いて死刑囚はこう考えます。

「水曜日に死刑が行われなければ、木曜日に死刑が行われるという予測を俺にされるので、木曜日に死刑が行われることはない」

同様に、

「火曜日に死刑が行われなければ、水曜日に死刑が行われるという予測を俺にされるので、水曜日に死刑が行われることはない」

すると、

「死刑が行われるのは明日の月曜日しかない」

という答えにたどり着きます。

しかし、ここで矛盾に気が付きます。

「今、月曜日に死刑が行われると俺は予測している、しかし予測できない日に死刑が行われると執行人は言った」
「つまり俺には死刑が行われないんだ」

と喜びます。

翌日、死刑執行人が死刑囚を死刑にしようと監房に現れます。

すると死刑囚は、

「おかしい!俺の考えでは今日が死刑の日ではないはずだ!」

と死刑執行人に詰め寄ります。

しかし死刑執行人は淡々と、

「言ったはずだ。お前が予測できない日に死刑を執行すると。」

という話です。

相手のこうなって欲しいというイメージをうまく使った裏をかくテクニックだと思います。

嶋村吉洋のパラドックス研究プロジェクト.jpg

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